高雄燈臺と燈臺守をめぐる物語

撮影/Carter

【◎文/蘇宇翎 ◎翻訳/有田夏子 ◎撮影/黃敬文、Carter】

「高雄燈臺」は高雄港の第一入口付近の代表的なランドマークで、「旗後燈臺」とも呼ばれている。純白のクラシックな外観で知られる有名な観光地であり、臺灣全土で唯一夜間も見學可能な燈臺であることから、人気の夜景鑑賞スポットともなっている。

高雄燈臺は1883年、清朝政府の稅関が委託したイギリス人技師によって建設された。當時、燈臺の本體は四角形で、「旗後山燈房」と呼ばれていた。日本統治時代の1916年、政府が別途電気式の燈臺を建設し始め、2年後に完成した。それが、現存する八角形のレンガ造りの燈臺である。

撮影/Carter

燈臺守は臺灣中央気象署の発表する日の出・日沒時刻に合わせ、気候、季節などを考慮しながら手動で點燈、消燈している。日の出の消燈後は、燈臺の巡迴、燈臺のメンテナンス、船で港燈を巡迴するなどの定例業務をこなす。日沒の點燈後は、燈臺の明かりが消えないよう常に3交代で見張りを続ける。

撮影/黃敬文

多くの日の出と日沒を越え、燈臺守たちは港の船の安全を見守ってきた。百年の古蹟は、青い海原で今も光を放ち続ける。

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